「まとめ記事が流行るのってどうなの?」をまとめる

「まとめ記事が流行るのってどうなの?」をまとめる

「『検索結果を並べただけの記事』がブクマ数を稼いでいるのは検索サービスの質の悪さからではないか」

「検索結果を並べただけの記事」がブクマ数を稼ぐのには二つの理由がある。それは「検索条件の選び方が良いこと」と「検索するのが面倒さ」だ。

後者について考えてみる*1。どうして「検索するのが面倒」なのか。それは検索結果を手動で集めているからだ。なぜ手動で集めるのか。それは「検索条件として指定できないもので検索している」からだ。

どうして検索条件に「(ブクマ数を稼げるような)注目されるであろう条件」が指定できないのか。サービス提供者は検索サービスについてもっと考えるべきだ。

この記事に対する言及

ブクマが殺到するのは、ブクマがブクマを呼ぶ傾向があると思うのです。「みんなが良いと思う物はとりあえず良い物」的心理が。

http://d.hatena.ne.jp/hrkt0115311/20081021/1224548001

この記事に対する言及ではブクマ数は「検索サービスの質の悪さ」よりは「ブクマがブクマを呼ぶ傾向」にあるのではないかと指摘している。

これらの記事に対して思うこと

元記事に対して思うこと。

私の解釈で書いた内容に関しては特に異論はない。原因の一つとして「検索サービスの悪さ」があるかもしれないなと気づかせてくれた。

言及に対して思うこと。

私は「検索サービスの悪さだけではない」という点では同意できるが、「ブクマがブクマを呼ぶ傾向」について今さら指摘しているのは同意できない。そういう傾向の結果として「パレートの法則」なんてのも存在するわけで……。そういう傾向をできる限り小さくするためにも人気エントリーではなく最近の人気エントリーを利用させることでばらつくようにはしているのではないか。現状程度のブクマ数の集中は仕方ないのではないか。

本題「どうして私がこれらの記事をまとめようと思ったか」

さて本題だ。私がこの記事をまとめた目的は「まとめる(内容を整理する)ため」ではない。

私がこの記事をまとめた目的は「その表現の問題を指摘するため」だ。

元記事はなにかにつけて表現があいまいすぎる。おまけに統一されていない。

表題を例に挙げてみる。「まとめ記事が流行るのってどうなの?」では漠然としすぎている。「まとめ記事」の定義は読み切ってはじめて「検索結果を並べただけの記事」なんだと分かる。「流行り」(途中では「人気」)と表現されているものにはブクマ数以外の例がない。「どうなの?」ってどうなの?

私の思う「まとめ記事」はこの記事の(前半部分の)ような「議論を時系列にまとめた上で意見を述べる記事」を含んでいる。私はそれを想像しながら読んで落胆した。

「流行り」という表現も「流行り=ブクマ」なんて明記されていないのに言及はブクマ前提で書かれている。(ただし先にも書いたように「ブクマがブクマを呼ぶ傾向」は何にでも適用できるのでブクマから変えても問題はない。例えば「流行りが流行りを呼ぶ傾向」と書いても「人気が人気を呼ぶ傾向」と書いても話はおかしくならない)

「どうなの?」の内容は文章の中で二転三転だ。私が読む限りでは「検索サービスの悪さ」(具体的には検索条件を詳細に指定できないという点)に落ち着いたように見えたのでそれを軸にまとめた。

私が真に思ったことはこうだ。「私はできる限り一義に解釈できる言葉を選ぼう。あいまいな言葉を選ばないようにしよう」

最後に

皮肉をたっぷりと込める意味でこの記事は(時系列の)まとめ記事を装おったつもりだ。上記のような不純な動機から書いたし私は普段まとめ記事を書かない。なので上質な「まとめ記事」にはなっていないと思う。普段から質の高い「まとめ記事」を作成している人には謝りたい。

言及の形をとったが実際のところ元記事の表現が特別ひどいわけではない。よくある記事だ。このような(ふざけた)記事が書ける(表現に問題のある)記事はたくさんある。

結局この記事は「自戒」だ。「私は注意しよう」という自戒だ。

元記事の筆者さんにも気にせず思ったことをどんどん書いてもらいたい。

*1:前者については触れられていないので割愛する