『ウェブ時代をゆく』梅田 望夫

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

今日の一冊は『ウェブ時代をゆく』梅田 望夫。なんとなく、自分の生きている世界とは別の世界の話をしているように感じた。つまるところ、この本の対象者である10%に、私が含まれていないせいかもしれない。

普段、恐ろしく長時間ウェブに触れている割に、私はウェブについて知らないような気がする。ある種の積極性を欠いているからじゃないだろうか。最低限のウェブ・リテラシーは備えているつもりなのだけど、「ウェブ時代を、可能性に溢れた時代を生きているんだ」と、そんな実感はない。

私にとってのウェブは、既に生活の一部で、それはもう息をするみたいにウェブを見てる。学校で、自分で、プロトコルだとかプログラムだとか調べたし、作ってみた。楽しんでる。でも、そこにそれ以上の意味はない。もし、誰かにとって、私のなにげなくやっていることが、価値のあること・尊敬に値することだったとしても、それは私にとっては呼吸みたいなもので、大切だけど、特別と意識したいものじゃないように思う。

私は「高速道路」を走り「大渋滞」を抜け出せない人間になると思う。企業にしがみついて生きて、趣味で、箱庭を眺めるような感覚でウェブというものに接していくと思う。税別740円。もうすこし、ゆっくり、メモをとりながら読みたかった。